西武線 駅緑化
西武造園株式会社 営業部 本郷壮一 様
- 【西武線を緑でネットワークさせる】というコンセプトで、西武鉄道株式会社と西武造園株式会社が協力して実施した“西武線 駅緑化”ですが、第10回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール壁面・特殊緑化部門で【都市緑化機構理事長賞】を受賞しました。
弊社の壁面緑化のユニット・エクセルソイルをアレンジ、“リーフウォール工法”として進化させていただきました。設計・施工にあたりどのような緑化にしたいというイメージはありましたでしょうか? - 鉄道では“でかける人を、ほほえむ人へ”というキャッチフレーズがあります。本川越駅、久米川駅、航空公園駅の駅ビル壁面とホームの緑化、石神井公園駅窓部、西武球場前駅の屋根・柱・壁面の緑化、小手指駅待合空間等、既存駅施設に対していろいろな緑化を行いました。例えば、ホーム背面にベンチとフェンスを設置してバラやテイカカズラを植栽したり、待合ベンチの日よけにつる植物を絡ませたり、電車の窓から見えるプラットフォーム窓部を緑化したりと既存駅舎施設に対してリーフウォール工法をはじめ、多様な手法を組み合わせ、積極的に緑化を推進してきました。
それぞれの駅で和んでいただける瞬間があればという願いです。 - 多様な手法を組み合わせたとの事ですが、メンテナンスもそれぞれにあるように思います。植物の種類や工法に合わせた工夫はあるのでしょうか?
- 造園会社として、植物の知識・経験は充分なのですが、壁面緑化は樹木と全く違う管理をしなければいけないですね。定期的な剪定・薬剤散布はもちろんですが、特に自動灌水装置・液肥混入機は必須です。今後は、何らかのトラブルで自動灌水しなくなることが実際にあるので、灌水警報装置の設置も積極的に検討していこうと思います。
壁面緑化では枯れてしまうと、それを修復することは本当に大変なのです。みなさん、壁面緑化に少し慣れてきました。ますます質の高いもの、珍しいものを求めるようになってきているのが現状です。それに合わせて、お互い進化していかないといけないと思っています。